Game of Thrones Winter is Coming

アリア・スターク

アリアはエダードとキャトリン・スタークの次女である。姉のサンサとは違い、アリアは貴婦人になるという熱望を抱いていない。乱暴かつ腕白で、異母兄のジョン・スノウにもらったニードルという剣を振り回す。五王の戦いが始まった際、アリアは自らの素性を隠してキングズランディングを逃げ出さざるをえず、困難な流浪の生活が始まった。その間、家族がひとりずつ殺されていったことがわかった。このため、アリアは死のみを信じるようになる。顔のない男たちの生き方を学び、敵に血には血で払わせると誓った。アリアは敵の名前のリストを暗唱し続けているが、そのうちの何人かはすでに消されている。アリアは毎晩、それらの名前をつぶやいている。

メリサンドル

メリサンドルは紅の女と呼ばれることも多く、赤いドレスと長く燃え立つような髪が特徴である。ル＝ロールの女司祭であるメリサンドルは、光の王に導かれていると主張し、完全に身を捧げている。彼女にとって人の道徳観と法律には何の意味もない。謎に満ち、誘惑的で危険なメリサンドルは、操りたいと思う男を誘惑する方法を知っている。彼女の美貌は魔法のように抗いがたい。誰もが彼女の力を信じているわけではないが、何かあるとは考えられている...メリサンドルは食べ物を口にすることはなく、必要なエネルギーはすべて光の王から得ている。

ピーター・ベイリッシュ

ウェスタロスでは、家名が人の成功を大きく左右する。ピーター・ベイリッシュは稀有な例外である。ベイリッシュは非常に小さな一家の出身だが、財務と取引の能力が非常に高く、人心を操る達人である。ロバート王のもとで小評議会の大蔵大臣に就任した。エダード・スタークが王の手となるためにキングズランディングに到着した際、ベイリッシュはエダードの信頼を得たが、最後の瞬間に彼を裏切り、処刑へとつながった。ベイリッシュは権力と威信のみを欲しており、それを得るためなら何でもする。

サンダー・クレゲイン

サンダー・クレゲインは「ハウンド」と呼ばれる技術に長けた無慈悲な戦士である。顔の右側は傷跡で歪んでいる。子供の頃、兄によって焼けている火鉢に顔を押し付けられたためである。それ以来、火を恐れているが、この傷跡により威圧的な恐ろしい存在感が増している。サンダーは七王国の騎士を偽善者とみなし、憎んでいる。ただし、騎士道に対しては自分だけの理想像があり、彼にしかわからない作法が奇妙な状況で現れることがある。

マージェリー・タイレル

ハイガーデンの薔薇として知られているマージェリーはタイレル家に生まれた。賢くて抜け目がなく、七王国の王妃になることのみを望んでいる。五王の戦いの間、マージェリーはまず勝利する可能性が最も高かったレンリー・バラシオンと結婚した。だが、レンリーが暗殺され、ジョフリー・バラシオンが王座を受け通津語、ラニスター家と関係を築き、最終的にはジョフリーの王妃となった。マージェリーの最大の武器は一般人の間で人気を得る能力である。マージェリーは、人心が権力の基盤であることを理解しており、キングズランディングでもすばやく自分の居場所を作った。

ヴァリス

「位の高い領主たちが王座をめぐって争う時、罪のない人が最も苦しむのはなぜだ？」「蜘蛛」のヴァリスはこの世で知られている限りの土地に何百人もスパイを送りこみ、何も見逃さない。家族の有無は謎の宦官で、エイリス・ターガリエンの時代から王の小評議会で諜報大臣を務めている。ヴァリスは秩序が平安をもたらすと信じているため、秩序と平衡を求めている。誰にも忠誠ではない。七王国の平衡を維持するためなら支援もするし裏切りもする。

ロブ・スターク

スターク家のロブは高潔な人物で、生まれながらの指導者である。獰猛な戦いぶりから「若き狼」と呼ばれている。ただし、戦略に先見の明がなく、政治的に洗練されていなかったため、破滅への道をたどる。別の女性と恋に落ち、ウォルダー・フレイの娘のひとりと結婚するという誓いを軽率に破る。また、何度も判断を誤り、ウィンターフェルの陥落へとつながる。このような誤ちは、ロブが北の王になる準備ができていなかったことを示している。彼のミスは自らの身に跳ね返り、ロブは母親のキャトリンや旗主たちとともに釁られた婚儀でウォルダー・フレイに殺害される。この事件はスターク家にふりかかった最大の悲劇である。

ティリオン・ラニスター

「剣に砥石が必要なように心には本が必要。それで心を鋭く保てる。」ラニスター家に生まれたティリオンは小人症のため、七王国で成功するには自分の機知に頼るしかないと子供の頃からわかっていた。売春宿に出入りして飲んだくれ、長らく放蕩生活を送ってきた。しかし、うわの空でない時には鋭い舌鋒と機知により差し迫った状況に何度も陥り、また、そこから抜け出してきた。また難しい状況からは話術で抜け出すことを好むが、頻繁に英雄的資質を頻繁に見せている。勇気と知恵によって生き延び、ウェスタロスがひどく必要としていた正義のために戦う比類ない機会を得た。

サーセイ・ラニスター

「われわれでない者は敵。」サーセイ・ラニスターはこの信念に基づいて生きている。これは彼女の最大の長所であり、短所でもある。権力の亡者で家族以外の者は信用しないが、非常に賢くはなく政治的に明敏なわけでもない。夫である王に見つかる危険を冒し、兄のジェイミーとの近親相姦関係を続けた。その結果、3人の子供、ジョフリー、ミアセラ、トメンが生まれた。ロバート王の死後、サーセイは実家の利益になるよう政治的な策略をめぐらせ、五王の戦いではジョフリーの敵と戦った。冷酷ながらもサーセイは自分の子供たちを本当に愛している。子供がひとり死ぬたびに弱みを見せ、復讐心に燃えて気が狂う。

ジョン・スノウ

ウェスタロスでは、庶子は家族の不名誉となる。しかし、エダード・スタークはジョン・スノウを引き取り、自分の子供たちとともに育てた。ジョンは兄弟と仲良くなったが、落し子であるという汚名が常に心に重くのしかかっていた。恥辱を逃れるため、ジョンは冥夜の守人に入隊した。壁を守ることに一生を捧げ、厳しい怒涛の日々を送るのである。何年も経ち、七王国を守る戦いを何度も経た後、ジョンは仲間の敬意を集め、第998代総帥に選ばれた。

ジェイミー・ラニスター

ジェイミーは簒奪者の戦争中、キングズランディングのすべてを鬼火で破壊せよという命令を与えられる前に狂王を刃にかけたため、「王殺し」として悪名をはせた。王の盾としての誓いを裏切ったとみなされる一方、この行為によって姉の夫で新しい王のロバートに気に入られることとなった。姉とジェイミーは近親相姦の関係にある。王国内では知られていないが、ロバート王の「子供たち」であるジョフリー、ミアセラ、トメンの本当の父親はジェイミーである。ほとんどの人に誤解されているが、ジェイミーは特に騎士であることを真摯に受け止めている。子供たちへの愛情と弟のティリオンへの同情から察するに、彼の金髪と向こう見ずな性格の陰には善人という本性が隠れている可能性がある。

デナーリス・ターガリエン

ウェスタロスには「ターガリエンがひとり生まれるたびに神が硬貨を投げ上げる」という諺がある。デナーリス・ターガリエンは狂王エイリスの娘で、ターガリエン家の最後の子孫である。父王が殺害された後にウェスタロスから逃れることを余儀なくされ、亡命生活に入った。年頃になると、ウェスタロスを奪還するための軍隊を確保するため、カール・ドロゴと結婚させられた。カール・ドロゴが死亡した後、デナーリスは自らの運命を受け入れるしかなかった。奴隷の解放者、そして女王になり、最終的には軍隊とドラゴンを率いてウェスタロスに向かった。困難に負けず、デナーリスは情け深く公明正大な支配者になった。

サンサ・スターク

サンサ・スタークは手に負えない妹のアリアとは違い、優しくて行儀もよく、将来は貴婦人としての安定性を求めていた。だが、婚約者のジョフリー王が反逆罪のために父であるエダードの斬首を命じた時に彼女の夢は残酷に破られた。キングズランディングで数多くの残忍な行為に耐え、やっと逃げ出した後も、ウィンターフェルに戻るまでさらに困難な目に遭う。長年の苦難と裏切りによって性格が形成されたサンサは、ナイーブなお姫様から成熟した強い女性となる。最終的にウィンターフェルの統治者となるため北部に戻る。